人気ブログランキング | 話題のタグを見る

量と効果の法則?

今回は化学のお話です。興味のある方だけどうぞ!^^w

緑茶に含まれるカテキンという物質が健康に良いとマスコミで取り上げられて久しい・・と思ったら、つい先日の新聞では、そのカテキンがDNAを傷つけ発ガン性を持つ事が実験的に確かめられたという記事が載りましたね。どっちが本当なの?う~ん、どちらも正しい知見と言って良いんでしょうね。

この世に存在するほとんど全ての物質が、その量の程度こそ違えど、「微量では無害」[適量で有効」[過剰で有害」[大量では毒性」という法則に支配されていますから。えっ!そんな法則聞いたこと無いって?そりゃそうでしょう。これは良く知られた知見ではありますが、この法則名は私が勝手に付けたんですから。あはは。

実際カテキンの発ガン性が確認された実験は、通常飲用されるお茶の4~50倍の濃度のカテキンを使って行われています。この濃度では有害性や毒性を示しても当然かも知れません。風邪薬など日常皆が使っている「いわゆる薬」でも用量を間違えれば「無効」となったり「有害」となることは誰もが知っていますよね。普段私たちが口にしている食べ物でも同じことが起きて当然なんです。

良く考えれば分かることではあるんですが、日常的には物事を[敵か味方か」とか「善か悪か」とか「薬か毒か」といった大まかな仕分けをして捉えてしまいがちです。そして一度そう捉えると、そのことに縛られて物事を見たり、判断したりしがちです。それを助長しているのは、どちらかの知見を断定的に語る学者であり、それを誇張し恐怖を煽る評論家であり、それをまことしやかに報道するマスコミでもあるとも言えるのかも・・。

情報過多の時代には、自分の価値観を見失いがちです。たった一つの方向性で語られる知見を盲信せず、時には一歩引いてこの「量と効果の法則を」思い出してみてはいかがでしょう。しかしこれって・・・どこか半球の話にも似てる???(物事の本質って、結構何にでも当て嵌まるw)

これさえ欠かさなければとか、或いはこれさえ食べていれば健康に絶対に良いなどという薬品や食品なんてありませんからねぇ。これホントです。

特定の成分や食品を過信する昨今のチョッと気になる風潮に、警鐘を込めて・・・一言、でした。

健康には、バランス良い食事と運動に勝るもの無しですよね。って・・高血糖気味の私が言っても説得力が無いかも・・・あはは。

                                             By 純一郎
by m_tanijyun | 2003-10-16 00:24
<< (続)量と効果の法則? ごあいさつ^^w >>