(続)鳥インフルエンザの脅威って?

 ところで、「インフルエンザ」というと、ヒトの間でのみ流行する呼吸器病と思われがちですが、実は、水かきを持った水鳥がインフルエンザウイルスの本来の宿主であり、ヒトではないのです。ご存知でしたか? (それを知ってるからどうなんだ?と言われると困りますが・・・。)あははは
 このウィルスは、前述のとおり宿主域が広く、本来の宿主である水鳥から豚、馬、ヒトなどに伝染するばかりでなく、クジラ、オットセイ、アザラシなどの海獣類や各種の海鳥、鶏などの鳥類にも伝染する事が知られています。

 最近アジアを中心に爆発的に感染が広がった鳥インフルエンザは、この水鳥由来のウィルスが鶏(家禽)の間に蔓延したということなのですが、インフルエンザ・ウィルスは、普段は特定の宿主の中で発症も起こさずおとなしくしています。しかし、何らかの要因でウィルスの身体に宿主域を広げるような変異が起こりますと、鶏などに大量感染し、連鎖的に変異を繰り返し、次々と宿主域を広げ、場合によってはヒトへの爆発的感染を惹き起こすことがあるのです。それが過去に世界的に大量の死者を発生させたスペイン風邪とか香港風邪といわれるインフルエンザの大流行なのです。

 鳥インフルエンザ(別名 家禽ペスト)は、インフルエンザ ウイルス(AIウイルス)の感染による鳥類の疾病ですが、鶏(ニワトリ)では病勢から、低死亡率の「弱毒」病原性タイプと、高死亡率で「家禽ペスト」(Fowl Plague)と呼ばれ、法定伝染病に指定されている「強毒」タイプとの2つの型に分類されています。しかし感染の状況は、症状的には非常に多岐にわたっていて、特に野鳥に関してはほとんどの場合が「非病原性」であり、症状は現れないと言われています。
 すなわち今回のように鶏に「強毒」タイプのウィルスが大流行した背景には、それ以前にアヒルなどでの発症無き大量感染があるのでは?という説もあります。

 鳥インフルエンザは、そのウイルス表面にある「スパイク抗原」の種類により「型」(血清亜型)が分類されています。AIウイルスには、表面抗原が2つあり、ひとつは「ヘムアグルティニン」(Hemagglutinin:HAタンパク質)であり、タイプ(血清型)が15種類あります。もうひとつは「ニューラミニダーゼ」(Neuraminidase:NAタンパク質)でタイプ(血清型)が9種類あるそうです。 したがって、鳥インフルエンザは、その型によって、ヘムのHとニュールのNのタイプにより「H3N8」とか「H5N1」いうように表示されるのだそうです。

 ・・・・・つづく

                                           By 純一郎
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by m_tanijyun | 2004-12-26 17:24
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